国家資格キャリアコンサルタントは厚生労働省が2016年(平成28年)4月に新設した国家資格です。
この背景には、厳しい雇用失業情勢の中でキャリア支援のニーズが高まったことが挙げられます。
そんな中、私は国家資格キャリアコンサルタント、1級・2級キャリアコンサルティング技能検定のすべての試験に合格しましたが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。特に、1級キャリアコンサルティング技能検定は一度不合格になり、二度目の受検で合格しています。
道のりが平坦ではなかった理由として一番に感じたのは「情報不足」でした。
たとえば国家資格キャリアコンサルタント試験では、厚生労働大臣認定の養成講習はあくまで講習であり、「実践的な試験対策」ではありません。そこで実践的な試験対策は過去問を当たるしかないのですが、過去問の正答(学科のみ)は公開されているものの、なぜその正答になるのかの解説はなされていません。また、実技(論述、面接)においては模範解答がありません。過去問に関するこの状況は1級・2級キャリアコンサルティング技能検定でも同様です。
そのため、国家資格キャリアコンサルタント試験も1級・2級キャリアコンサルティング技能検定も、学科試験の過去問の正答は自力でなんとか導き出せても、実技試験に関してはまさにブラックホールという状況になっています。
また、1級・2級キャリアコンサルティング技能検定の受検資格は「実務経験」のある方のみです。
現場で実務を長年している間は、学科の学習はほとんどしていないケースがほとんど。そんな中で、改めて学科試験の勉強に取り組まなくてはなりません。
また、クルマの運転免許を取った後の運転がいつしか自己流になってしまうように、キャリアコンサルティングの実務もいつしか「自分のクセ」がついてしまっているものです。
こうした状況を反映して、どのように取り組めば試験に合格できる学科・実技の対策ができるのかを指南する講座が数多く設けられています。
しかしながら、それらの講座は都市部で開講されているものがほとんどで、通学できない人や時間の都合が合わない人などでも学習できる「教材」の制作は現在のところはほぼなされていないのが実情です。
このような中でもなんとか合格できた私でしたが、「情報がもっとあれば、そして試験に直結する教材や『通わなくても受けられる講座』があればここまで苦労することはなかった」と心から実感しています。
そこで、私の受験経験をふまえた「試験に直結する教材や講座」を提供し、1級・2級キャリアコンサルティング技能検定を受験される方のお役に立てればと思いました。これが当サービスを始めたきっかけです。
そして、きっかけはもう一つあります。それは、当アカデミーの「産業カウンセラー」の試験対策教材を活用して産業カウンセラー試験に合格された方々から「キャリコン試験対策もぜひお願いします!」というご要望が相次いだことです。
産業カウンセラーの資格を取得された方の多くが次のステップとして国家資格キャリアコンサルタントを目指されるため、このような熱いご期待を寄せてくださったのです。
その想いに私もぜひお応えしたいと思い、当アカデミーならではのキャリコン試験対策ノウハウも確立させ、現在に至っております。
おかげさまで、これまでに当アカデミーの教材で学習された方々より、続々と「おかげさまで合格できました!」というご連絡をいただいております。まるで自分のことのように嬉しく、受験生のサポートをし続けて本当に良かったと思えます。
キャリアコンサルタントが国家資格となり、厚生労働省も「国家資格キャリアコンサルタント10万人計画」を掲げているように、キャリア支援の仕事はその重要度を増し、社会的にも価値ある仕事としてその地位も向上しています。
当アカデミーはこれからも、たくさんの方が1級・2級キャリアコンサルティング技能検定に合格され、キャリアコンサルティングの現場で活躍されますように、効率的・効果的なサポートをしてまいります。