1級キャリア技能士学科対策として一番有用であるのは何と言っても、過去問題です。
過去問題が公表されているので、そちらにしっかり取り組んでみることがコストパフォーマンスのよい対策です。
意外かもしれませんが、2級キャリアコンサルティング技能士学科試験の過去問題も役立ちます。2級だからといってあなどってはいけません。
自分で行う対策だけで太刀打ちできるかどうかのバロメータは、
2級過去問題をだいたい50分(半分の時間)で正答率80%以上
1級過去問題をだいたい50分(半分の時間)で正答率70%以上
が、コンスタントにマークできること。
コンスタントというのは、時折、いきなり準備なしに問題に向かい合ってみて、どうであるか、ということです。
かつ、あてずっぽう、勘だけではなく、正解の選択肢を選ぶ理由が述べることができることです。
同じ問題であっても、その時のコンディションによって、正答を選べる時と選べない時があります。
ですので、このスコアがコンスタントにマークできるまで繰り返し、繰り返し、過去問に向かいあうのです。
これができるのであれば、何かとくに出費をしてまで対策をする必要はないのではないかと思います。
もちろん、それは、「これで十分です」という話ではありません。
白書系のデータは毎年更新されるのでそのあたりはしっかりとおさえて得点源にしたいところです。
時間を半分に設定するというのは本番対策でもあります。
半分の時間で合格ラインの解答ができると、見直しをする時間があるだけではなく、試験当日も同じように早めに解答できるようになり、早く退室できることを目指せます。
すると、論述のための準備をする時間が持てるようになるということです。(学科だけの受検、あるいは、論述に自信があるならば必要ない話です)
これは、意外な利点であると言えましょう。
しかし、このやり方では、「解答を覚えてしまう」からためにならない、という方もいます。
これはやらない言いわけでしかありません。解答を覚えるだけではなく、選択肢を選ぶ理由を述べるのですから、根本的に異なります。
私自身は、1級過去問題では、70%に届かない時があったので、早い段階から、本を読んで自習するように心がけました。苦手な分野もわかってくるので、そこは特に念入りに本を読みました。読んだ本は、この試験を受ける方にはおなじみの木村周先生の本です。
木村周先生の本は、実技(面接)対策としても最後まで手から離すことができませんでした。
また、渡辺三枝子先生の本も有用です。
さらに、2級学科本として協議会から販売されている本も役に立ちます。
そして、忘れてはならないのは標準(国家資格)キャリコンのテキストです。