※7月4日発行の1級キャリア技能士試験対策メルマガ2017よりの抜粋記事です。
今回は、選択肢問題解答のヒントをお伝えします。
選択肢問題は、企業・需給・教育の3つの分野から1つを選びます。
この選択問題を選ぶということが一つ目のポイントです。
試験当日に3種類の問題内容を見て、どれにするか決めるのでは時間のロスです。論述は多くの人が時間ぎりぎりになるので、問題を選ぶところに時間などかけている暇はありません。
事前にどの分野を選ぶのかを決めておきましょう。
ここで自分の専門分野は企業だから、「企業分野」を選択すると決めるのは少々もったいないです。
私が受検した4回、5回、そして昨年受検サポートした第6回を見て、論述でも「企業分野」が一番解答に苦労する気がします。
専門分野で知識が豊富とはいえ、解答をまとめるのに悩ましい度合は、企業>受給>教育の順番だと個人的に思っています。
現に論述試験添削サポートさせていただいた方(昨年の実技対策コース受講生)は、自分の専門分野以外で、選択問題を選ん方も多く、その種類だけを徹底練習していました。
どの問題が自分にとって解答しやすいのか、そういう視点ももってください。
では、具体的に第6回の選択肢問題を見ていきましょう。
<問1>事例相談者が抱える問題ですから、CCの問題を指摘する内容です。
1級らしい指導者視点で解答する問題です。
しかしながら注意したいのは、私が実際に犯したミスなのですが、120分という長い試験時間のせいか、焦っていたのか、必須問題をといた流れで選択問題に入って、この問1をなんと相談者の抱える問題と勘違いして書いてしまったことに最後の振り返り気付き、冷や汗を書きました。
試験当日緊張しがちな方、論述試験に苦手意識を持っている方は案外、こういったケアレスミスをするので、そういった点も注意してきましょう。
<問2>事例相談者への目標と目標達成のための支援方法を記載する問題です。
ここで、受験生が気になるのが「優先して取り組むべき目標」という言葉です。
「優先」という言葉にとらわれすぎると、その順番に悩み、解答時間が大幅にとられ、時間切れという事態が最悪発生します。
優先順位が決められない場合、まずは書いてみるということが大切です。
そして、目標と支援方法は1対1で対応した内容になって矛盾がないか、そういった当たり前の視点も忘れないでください。
<問3>この問3は歴代、問題の表現が変わってきました。
毎回、何を問われているのかわからないという受験生が多いです。
試験作成者が何を求めているのかを考えてください。
1級は指導者であり、事例相談者を支援するために、自分だけで支援するのではなく、ネットワークや環境にどうかかわるのか、あるいは、事例相談者にそういった関わる視点をどうもってもらうのかを考えるのです。
1級論述は書きたい内容がたくさんあるのに、回答欄は非常に狭いという印象です。
それでも、内容は読める字の範囲でできるだけ多く書いたほうが、得点をとりやすいでしょう。
おそらく加点方式なのでは?と思うことがあるので、できるだけ沢山の視点で解答してください。
回答欄があいているなどという、もったいないことはしないほうがいいです。