指導面談の進め方の分析検討

※2018年1月24日発行の1級キャリア技能士試験対策メルマガ2017よりの抜粋記事です。

2月から始まる1級試験もいよいよ10日ほどとなりました。
面接試験対策は進んでおりますでしょうか。

おそらく多くの方が3ケースの分析を行って対策をたてているかと思います。

事例相談者にどんな課題があるかを検討している方が多いでしょう。

もちろん、事例指導ですから、事例相談者(CC)の課題を明確にして指導することが1級試験では大切です。

    忘れてはいけないのは、事例指導は、CCを成長させる場です。

あら探しの場ではありません。

試験となるとどうしても、CCのどこが悪かったのかばかりに目を向けがちですが、事例相談者であるCCの良いところも見てあげてください。

どこが出来ているのか、どこを改善するといいのかという視点です。

実際には詳細な事例ケースを当日いきなり見て30分で指導するわけですが、この事例ケースをじっくり読んでいる時間は正直ありません。

私の1級試験の指導方式はオリジナルケースの参考音声のようにある程度、形が決まっています。

>>1級キャリア技能士 実技面接対策 オリジナルロールプレイ音声逐語付き

かなりベーシックな進め方で、キャリア理論が出てきたり、問題点の指摘もすごいなという視点というより、基本的なことだなという指摘です。

1級試験30分において、相談者や事例相談者への分析で、あなた自身が事例を複雑化させていないか注意してください。

ケース1では、相談者が発達障害ではというご質問を受けたことがありますが、大事なのは相談者がどんな病気かではなく、何でこまっていて、それに対して事例指導者がCCとして解決に向けてサポートしたかどうかです。

そこを忘れないでください。

そして試験当日の進め方はあらかじめ考えておいてください。

30分をどう使うのか、時間のシミュレーションは必要です。

どんなにたくさんのロールプレイ練習をしても当日見る事例ケースは、はじめて見る内容だと私は考えます。

というか、文字がいっぱいあって、何が書いているか、緊張もあって読み込めない状況になるでしょう。

だからこそ、自分の指導の形を決めて進めるのです。

どんな事例ケースがきても、確認する事項を前もって決めておくと、事例詳細が読み込めなくとも、事例相談者とのやりとりで面談の様子がわかってくるはずです。

これは一方的に指導を進めろというのではなく、会話のやりとりにおいて、投げかける質問、言い方をかえると事例相談者が面談で話すべき内容を相談者と話したかチェックするポイントを持つということです。

事例ごとに何を確認するのか、皆さん、是非考えてみてください。

私の場合の質問事項のポイントは以下となります。

【SVが事例相談者(CC)に確認していくこと】
■ケース事例にある事例相談者(以後、CCと呼ぶ)が相談したいことを読み上げて、
今回の指導面談でCCが相談したことを改めて確認する。
■面談事例の時期
■CCの環境(業務経歴)について
■相談者の自己理解:
■相談者の仕事理解
■相談者の中長期ビジョン
■相談者の環境
■CCが面談でプロセスを意識して進めていたかの確認

ちなみに、これを30分で全て訊きなさいということではなく、状況に応じて使ってくださいという意味です。

これを全て質問するのは30分では無理ですし、質問攻めになってしまいます。

ただロールプレイをするのではなく、その準備をいかにするかが大切ですので、是非検討してみてください。